安くて旨いオフクロの味
昼ごはんといえばソウルのビジネスマンも当然、ボリュームがあってできるだけ安いほうがいいと考えるようですが、もちろんおいしくなくてはいけません。そこで最も人気の高いメニューの一つがキムチチゲ。韓国式味噌汁のテンジャンチゲも人気です。日本人ビジネスマンからすれば、客先でのニオイを気にせず昼からキムチやニンニクを食べられるのは本当にうらやましい! 韓国の人たちは昼どころか朝からキムチを食べているようですが、韓国人のパワーの源はこんなところにもあるのかも。チゲを頼めばご飯とともに何種類かのおかずが自動的についてきて、これで日本のファミレスのランチと同じ程度かもう少し安いのが普通です。おかずが多い分、ソウルのほうがおトク感がありますね。
多様なニーズに対応
サムパプはご飯やおかずを葉野菜に包んで食べる料理のこと。サムギョプサルなど焼いた肉が付くものもありますが、結果的に肉より野菜を多く食べることになって健康的です。一見、女性好みのメニューのようですが、日本人駐在員にも野菜不足解消の強い味方として人気なんですよ。店によっては葉野菜の種類がたくさん出てきて楽しいし、僕も気に入っています。ボリュームたっぷりでお腹いっぱいになるのもナイス。一度はトライしてみることをおすすめします。

チゲはスープと鍋料理のちょうど中間にあるような料理。汁物であり、おかずでもあります。チゲはトゥッペギという焼き物の器で出てきますが、器は出す直前まで直火にかけてあるので非常に熱くなっています。手で触れるとやけどするので注意。韓国では日本と違い、食事の時に器を手で持ち上げません。ご飯の器も置いたまま食べます。チゲはスッカラクとよばれるスプーンでひとさじずつすくって食べるのですが、チゲの中にご飯を入れて食べてもOK! スッカラクですくったご飯をさっとチゲにひたして食べるのもいい感じです。

ソルロンタンやコムタン、ヘジャンククのような、いわゆる「元気スープ」も人気です。これは牛骨や肉、内臓などをグツグツ煮込んだうまみたっぷりのスープ。滋養たっぷりで元気が出ます。ご飯が最初から中に入っていることもあるし、別々のこともあり、ソルロンタンにはそうめんが入っていることも。サービスでキムチがついてきます。日本で「昼はさっぱりと蕎麦にしよう」なんていうのと似ているような気もします。正直、前日飲みすぎたときなんかは僕もこれにしています。塩味はついていないのがほとんどで、自分の好みでキムチを入れたり、テーブルに置いてある塩を入れたりして食べます。