テンプルステイは、その名のとおり寺院での滞在。1泊2日から数週間にわたる滞在型(テンプルステイ)まで、韓国内のいくつかの名刹が外国人訪問者を受け入れてくれています。
でもせっかく行くなら、最低でも1泊はしたいもの。今回は、江原道にある精月寺でプチ修行を体験してきました。
※日帰りで3~4時間訪問のテンプルライフもあります。
月精寺は韓国三十三観音聖地(※)の第二十八番のお寺。新羅時代(643年)、地蔵律師によって創建したと伝えられるお寺です。月精寺のある五台山は古くから仏教の聖地と信じられており、五万菩薩がとどまっているとして神聖視されてきた山です。
ソウルをバスで出発し、お寺には夕方に到着。まずは作務衣に着替えます。これだけで気持ちが少し引き締まります。
そのあとは寺院内での作法や歴史の説明。日本人向けのツアーに参加していればガイドさんが丁寧に通訳してくれるので、韓国語ができなくても大丈夫。
夕食は早めの5時半ころ。もちろんお肉の入っていない精進料理です。
運が良ければ、鉢盂供養(パルクヨウ)と言われる精進料理の食事法でいただくことも。お米一粒、おかず一つさえ無駄にせず、鉢孟(食器)を洗った水でさえ環境汚染に影響しないようにとの考えが徹底された作法です。毎日行われているわけではないので、残念ながらこの日は普通の食堂でした。
修行の一環ですから、食器はもちろん自分で洗います。
食後はおつとめの時間。お坊さんと一緒に鐘撞きにチャレンジです。歴史のある名刹でこんな体験はなかなかできません。
屋内に戻ったら、お坊さんの説法。

おつとめが終わると、お坊さんと一緒にお茶会と数珠作りです。
テレビもなく、携帯電話からも解放された時間は現代社会では貴重な体験。
宿泊場所は写真のようなところ。雑魚寝ですが、男女は別になっています。
トイレなども現代的で清潔なので安心。
朝が早いので、夜は早めに就寝しました。
■韓国三十三観音聖地(※)
日本ではお遍路さんで有名な「四国八十八箇所」や「西国三十三箇所」の巡礼が人気を集めていますが、その韓国版ともいうべき巡礼の旅が、三十三観音聖地巡り。韓国観光公社と韓国仏教文化事業団が名刹・古刹の中から厳選した聖地です。巡礼コース自体は新しく設けられたものですが、選ばれたそれぞれの聖地はいずれも由緒あるところばかり。
寺院は韓国全土に点在しているので、全てを1回でまわろうと思ったら2週間は必要です。ですから、2回~4回くらいに分けて各地を回るツアーがいくつかの旅行会社で組まれています。
・韓の国33観音聖地日本事務局

まだ夜が明けきる前、午前4時に起床です。これも修行のうち!
さわやかな朝の空気を思い切り吸いこめば、頭もスッキリします。
食事の前にも朝のおつとめ。この日は雨が降っていたので、百八拝(これが結構きつい!)。そのあと、鐘撞き、境内のお掃除と続きます。
控え目な朝食を摂って、プログラム終了。
8時半頃、お世話になったお寺を後にして俗界にもどります。
今回はソウル経由で日本に帰ってきました。
※プログラムの内容は寺院や時期によって異なります。